佐祐理さんの常識レベル

 

 


「ロンドン」

俺は日本の首都移転先を考案しながら図書室へ赴く。

すると少し憂いを含み気味に窓の外を眺めている佐祐理さんがいた。

「こんにちは佐祐理さん、何かあったんですか?」

「……イノブタはイノシシとブタのあいのこなのに」

「なのに?」

「どうしてあしながバチは足長おじさんと八辺衛のあいのこじゃないんですか?!」

「何も語ることはありません」


「さゆりんぐ」

佐祐理さんの現在進行形らしい。

深くつっこんではいけないと思った。


「……名雪が溶けたら名水?」

俺は六甲のおいしい水にとけ込んだ名雪を想像しながら図書室へ赴く。

すると窓際の席でぼーっと外を見ている佐祐理さんがいた。

「こんにちは佐祐理さん、センチメンタリング(現在進行形?)ですか?」

「セーラームーンって、ドキュメンタリーじゃなかったんですね…」

「もう少し現実を見る目を養った方がいいですよ」


「たたみいわしっていわしを原料にした畳じゃなかったんですねー」

さすがお嬢様。


「あ、祐一さん、祐一さん」

俺はさっさと家に帰って修行をしようと思った矢先、佐祐理さんに呼び止められた。

「あ、こんにちは佐祐理さん。何か用ですか?」

「えーっとですねー」

そういってポケットから一枚の海苔を取り出し、四隅をぺろっとなめて、

ぺたっ。

「あははー、のり祐一さんですねー」

「……」

「のりは体にいいですよー」

佐祐理さんは去っていった。


「ぶ」

舞を音読みしてみたらしい。

佐祐理さんの考えることは今ひとつわからない。


「佐祐理さん、なれるとしたら何になりたいですか?」

「伝説ですねー」

一瞬、ときめいちゃうくらいステキな笑顔でした。


「人間は1時間経つと覚えたことの約50%を忘却してしまうという」

俺はさっき何をしゃべっていたのか忘れ、疑問に感じながら下校する。

すると、後ろから俺の方へ向かってくる佐祐理さんの気配を感じた。

「あ、やっぱり佐祐理さん」

「ほっぷすてっぷあたーっく!」

ドカッ。←強烈な一撃

「うぐぁっ!」

ズターン。←倒れた

佐祐理さんは猛烈なダッシュの後、俺に跳び膝蹴りをしてきた。

「あははー、これが三段跳びですねー」

「全っ然違います」

血ィ吐くかと思った…。


「佐祐理の部屋の時計は2秒で1秒進む仕組みなんですよー」

それ、壊れてるんじゃないか?


「ぬん」

俺は得体の知れない力で北川をKOし、勝利の味に酔いしれながら図書室へ赴く。

すると俺を見るなりこっちへ駆け寄ってきた佐祐理さんがいた。

「あ、こんにちは佐祐理さん」

佐祐理さんは俺の前までくると俺の手を両方ともつかみ、

「いきますよー」

ぐるんぐるん回り始めました。

「な、なんですか!」

「あははー、遠心力ですねー、物理的ですねー、ぐるぐる回転ですねー」

すっごいうれしそうに答えて、なおも加速し続けた。

そして俺の意識は佐祐理さんの笑い声とともに消えていくのだった……。


コヌント(誤植?):

こんにちは音速秘書です。小ネタばっか書いてるダメ秘書です。

今回は佐祐理さんがメインですね。面白いとかどうかより、佐祐理さんのワケわかんなさが伝わるとうれしいです。

だって、佐祐理さんってワケわかんなそうでしょ?

それでは、また今度。


戻る Airって面白いんでしょうか? 暇ないからどっちにしろやらないと思うけど